オートレースは、競艇や競輪と違いゴールする順番を時計で考えて予想できる競技になっています。
なぜかというと、試走タイムというオーバルコースを走ったときの時間を表す数値(100メートル当たりの数値)と試走タイムにどれだけ加えるとレースタイムになるかを計算できる試走偏差があるからです。
今回はこの試走偏差について紹介します。
オートレースの試走偏差について
試走タイムを知ったら次にマスターしなければいけないのが試走偏差です。オートレースを予想する人で試走偏差を考慮しない人はほとんどいません。
仮に2選手の試走タイムが3.35だったとします。
試走偏差が60の選手と120の選手でどの程度変わるのかを数値で紹介します。
試走偏差60を考慮した100メートル当たりの時間は3.41秒です。
計算は(3.35+60)/1000=3.41秒となります。ただし、100メートル当たりの時間なので1周500メートルのオーバルコースは3.41秒×5=17.05秒です。さらに、6周回ると17.05×6=102.3秒がゴールタイムです。※3000mで計算走る距離は3100m
これを試走偏差120の選手で計算した場合は次のようになります。
(3.35+120)/1000=3.47秒
3.47秒×5=17.35秒
17.35秒×6=104.1秒
試走偏差60
(3.35+120)/1000=3.41秒
3.47秒×5=17.05秒
17.35秒×6=104.1秒
試走偏差120
(3.35+120)/1000=3.47秒
3.47秒×5=17.35秒
17.35秒×6=104.1秒
なので6周回の差は、104.1-102.3=1.8秒にもなるわけです。
分かりやすいように約2秒としましょう。
平均時速105kmで走る車は、2秒で約58メートル差がつくことになります。
試走偏差には大小ありますが、これは選手のクセみたいなもので試走タイムに近しい競走タイムの選手や試走タイムだけは速い選手がいるのです。
試走タイムが悪いのに、「車券に絡んでくるな~」というときは試走偏差が小さい選手のときによくあります。一方で、試走タイム良いのにぜんぜん来てくれないのは、抜けない(さばけない)選手です。試走偏差が大きい選手がこれに当たります。
試走偏差はどうやって決まる?
良走路10走の試走タイムの平均と競走タイムの平均 この差です。
試走偏差が0100であれば、10走の試走タイムの平均が3.35で、10競走タイムの平均が3.45となります。当然のことながら、日々レースは行われているのでレース毎に変化します。(大きな変動はなし)
オートレース飯塚1/19の優勝戦
いきなり、レースの話ですが試走偏差の内容です。
小里健太選手がなぜ2着なのか?
一番人気の荒尾聡選手からの2連単が一番売れていないのは荒尾聡選手 → 小里健太50.6倍です。
12Rのハンデ0が小里健太選手は試走タイムが3.36でした。最高ハンの筆頭は年末のオールスターを取った荒尾聡選手だと予想できると思います。実際にオッズの通り2連単は荒尾聡選手の頭から一番売れています。(支持率は43%)一方で1枠の小里健太選手は人気がありません。
ここで試走偏差を見てください。
試走タイムオートレースの試走タイムを紹介しています。
計算すると3.429-0.02=3.409ですね。これはレース前に計算できることです。
小里健太選手がどのくらいの競走タイムであったかを照らし合わせてみると優勝戦の競走タイム3.400でゴールしています。
スタートで食われなかったら残せることが最初から予測できます。
試走偏差がとても大事なことがこの結果から分かると思います。
オートレースの試走偏差のまとめ
試走タイムと試走偏差を見ながらいろいろと車券を検討してみてください。オッズは、試走で人気がわかれることがほとんどなので試走偏差でおいしいところを見つけると高配当のチャンスがでてくると思います。
自分は試走偏差が小さい佐藤摩弥選手や西村義正選手、田中進選手が偏差が小さくてしっかり走ってくれるので好きです。
試走偏差が小さいところが特徴なので売れてしまいますが、全体的に試走が落ちるとやっぱり人気落ちしますね。
とてもねらい目です!!!